
怪我は防げる!?
自転車はこける
こけたくないのに こける
ダウンヒルって常にこの宿命と背中合わせ。
こけない様にバイクコントロールのテクニックを身につける。
ある読者の方(以下 A氏)から、ダウンヒルをしたいというので装備やバイクについて
TJの分かる範囲でアドヴァイスをした。さっそくダイネーゼのプロテクションや
モトパン、ヘルメットなどを買い揃え、かなりの出費になったはず。
普段はトレールで楽しんでおられるA氏、
バイクも新調したようでライトダウンヒル仕様で組んだようです。
初めてのダウンヒルは富士見パノラマDHコースへショップのバスツアー
で行くとのことで、メールのやり取りで簡単にレクチャーいたしました。
とにかく自分のペースで、無理の無い程度に楽しんでくださいねって。
TJ自身もシェイクダウンや初パノで調子に乗って大転倒を経験しているのは
WEB読者の皆様もご承知のとおり。幸い大怪我にはいたらなかったものの、
危ない思いを何度か繰り返し、幾度と無くダイネーゼやヘルメットに助けられている。
TJのダウンヒル経験はたかが1年ですが、結構中身の濃い1年です。
仕事も充実していて、家庭もある30後半のおやじダウンヒラーですから
ある程度良識はわきまえてダウンヒルを楽しんでいます。
また、このようなwebを運営しているのも、あらためて振りかえることがよくあるので、
自重心を育てるのに役立っていると感じています。
ただ、危険だからゆっくりというのは決して楽しくないし、ましてレースと
なると、ある程度リスクを犯さないと結果がついてこない。
そこらあたりは自分のスタイルをよく理解して
ダウンヒルを楽しむべきですね。
幸いA氏も私と同じような環境にあるらしく、これからダウンヒルライフを
満喫されることでしょう。
そしてA氏の初パノ後、1通のメールが氏から届きました。
そこには怪我について、考えさせられることが書いてありましたので
長くなりますが以下、氏に了解を得た上で全文を掲載いたします。
TJさん
こんにちは、Aです。
行って来ました。富士見パノラマ、最高でした。でも疲れました。
TJさんのアドバイス実感して来ました。
やはりおっしゃる通りでした。(いろんな意味で...)
余りの実感にいっぱい書きます。暇な時に見てください
この内容を理解してくれる人が、自分の周りにはTJさんしかいないもんで。
昨日は天気も良く、コースコンディションも最高だったと思います。
前日、興奮の余り,良く寝れず(1時間睡眠)
体調はベストでは有りませんでした。
バスの中で寝れば良いと思いましたが、興奮の余り寝れず9:10 富士見到着。
人の多さに驚き、勝手が良く解らず、戸惑いながらも準備
一緒に行った会社の同僚(DH初心者)も緊張気味。
先ずは、TJさんのアドバイスその1を実践、時間を掛け、ストレッチ
(後から考えたら、癖でゴルフ用のストレッチをしていた。笑い)
マシンのチェック後、ゴンドラ乗り場を探す。その時、後ろより同じバスツアーの
一人の青年が「済みません、僕、始めてなので、色々教えてくださいと」
と不安そうに声を掛けて来た。「実は私達も初心者だから」と言うと
「御一緒させてください」と目を輝かして言う。自転車を見るとかなり走りこんでいる感じ。
「じゃ一緒に行きましょう」と御一緒する事に。
ゴンドラに到着、凄い人で時間が掛かる間、YANSのDVDを見てきた私は
2人にゴンドラの乗り方を説明、無事、初心者3人は頂上に
(ここでTJさんのアドバイス2を実践)
2人に『先ずは、マシンのチェックとコース下見でCコースをゆっくり下ります。
途中、休憩ポイントが2箇所有るから、そこで止まるように。
コースは最初の突き当りを右に行くように』と指示。(まるで私はベテランのよう)
いざコースイン マシンのチェックと危険箇所のチェックをしながら、休憩地点を目指す
サイロSLはチューニング後初めて使用、125mmで行くが最高な動き
リアのエアサスとのバランスがイマイチ。でも十分○
1箇所目の休憩ポイントに到着、危険ポイントは無い、マシンも上々
先に行かせた2人も無事に到着していたが、
バスツアーの初心者君「チェーンが落ちてクランクが動かない」と報告
見るとB・Bとクランクの間に見事に噛んで、全く動かない
強引に引っ張っても駄目、仕方なくインナーを外し、チェーンを復旧
しかし、クランクより異音、Fメカが曲がっている。多分、何処かに、ヒットしたのだろう
仕方なく手で曲げ、取りあえずは走れるようにし、第二休憩ポイントに向かう
途中かなりがれた箇所が有り、
オバースピードに注意を肝に命じる。
第二休憩ポイントで、少し、空気圧が高く跳ね気味なので少しだけ空気を抜く。
そのまま、1本目を無事終了、
TJさんのアドバイス通り、無理せず降りて来ているので、体力的にはOK
初心者君の状況をショップのメカの方に説明、Fメカを更に応急処置。
ショップのメカが「Aさん・・・、中々下りてこないから、心配したよ
派手にこけてるかと思ったよ」と笑いながら言う。事情を説明すると「彼もAさんと
一緒で良かったね。インナー外したの、ご苦労様でした。ところでマシンは」と尋ねられ
「後ろが少し弾み過ぎだけど○」と言うと「馬鹿だな今日は登り無いからエアー抜けば」
はっ「おっしゃる通り、そうだよ登り無いんだよね・・・」
これで2本目が楽しそう
Cコース2本目。途中2人に「休憩1箇所にすると尋ねる」と「2箇所が良い」との回答
「あくまで自分のペースで」とアドバイス、早速、間隔を空けてGO
1箇所目の休憩ポイントまで全開でこぎまくり、最高
休憩箇所で2人に「気分いいね」と声を掛けると、少し、疲れ気味な反応
2箇所目の休憩ポイントに向かう
先ほどと同じように間隔を空けてGO
ここは危険箇所が多かったので漕ぎを抑えて走るも
前の2人にすぐに接近、1度止まり再スタートも、直ぐ接近してしまう。
後ろで、前2人の走りを見るとスタンディングのまま、ガチガチの直立状態。
この間、後ろに来たスペシャのバリバリマシンにあおられる
(あおるような事は決してしないで下さい。声をかけて安全な場所で抜けばよい。)
2箇所目の休憩ポイントで少しライディングフォームをアドバイス。
無事下まで到着、ウォーミングアップは完璧
TJさんのアドバス通り・・ここからはBコースで練習有るのみ
と思い初心者君を見ると疲れている様子なので、
一度テントに戻る。残念・・でも仕方ない。怪我されても困る
メカにセッティングOKを報告すると
「飯、どうしますと尋ねられる」「えっと思い、時間を見ると何と11:45・・・ウソ」
2人に尋ねると食事休憩をしたいと申し出 ここで食事する事に。
しばし、メカさんとたわいも無い話で飯を食う
(ここで、後から考えると失敗、初心者君と飯を食い、情報を仕入れるべきだった)
ゆっくり45分、休憩し、初心者君に俺達B行くけどどうすると尋ねると
せっかく来たので行くとの答え。
午後も3人で行動、会社の同僚とはクロカンで走っているので表情を見れば直ぐ解る、体力的に問題はなさそう
無理せずCコースを走って来たし、BコースはYANSのDVDを見て頭に叩きこんで来ている。
わくわく・・・いざBコースに・・・スタート前に休憩箇所を教え、2人にくれぐれも無理せずにと告げ、
間隔をいっぱい空けてスタート。
前半、もう最高・・・どおしよう・・・どおしよう・・・どおしようって感じ。普段自分が走っている
フィールドに戻って来た感じで、コースもそこそこ頭に入っているし最高。
木の尾根の感じはCコースには全く無く少し寂しかったが、
この感じのライディング・・・もう最高、富士見に来たって感じ。
マシンも最高に動く、サイロ君も全開・・・ヘイズ君も良く止まる
楽しい〜と思っていると、あっと言う間に休憩地点(コースがDVDとは少し違った)
2人も無事到着していた。「最高だね〜」と言うと2人とも元気が無い。
聞くと怖くて、自転車から降りた箇所が数箇所有ったと言う。
会社の友人はそれでも、「ブレーキがもう少し利けば」などと言っている
初心者君はちょっと疲れ気味、私は早く行きたいが20分間休憩
そして「くれぐれも無理しないように」と伝えBコース後半へ。
前半と違いかなりギャップが多いし傾斜も急。
TJさんの無理せず自分のペースでの文字が頭をよぎる。
「これは押さえ気味に行こうと思い」スピードダウン、かなりきついコーナー&傾斜が出て来た
暴れるマシンをコントロール、これは、体力的に辛いと思っていた時
コーナを曲がると前で2人が倒れている。慌てて急ブレ−キ。
ヘイズ君全開、良く止まったと思うも、慌てて立ち寄る。
一瞬2人で追突かと思ったが会社の友人は無事。
初心者君がマシンコントロール出来ず木に思いきり激突したとの事
その後、飛ばされ木の切り株に落下、二度、胸を打ったという。
取りあえずコース上のマシンを退かし、『後ろから来るマシンを安全な場所で停止出来るように
誘導しろ』と友人に指示、初心者君に声を掛けると息が出来ない様子で苦しそう
立つ事も出来ない。如何しようか考えるも下まで1.5Kmは有る
しばらくするとごそごそ動き始めた。
安全な場所に誘導し、寝かせる
会社の友人にも戻るように大きな声で叫ぶ・・・その間5分位、1台も降りてこず
ラッキー、しかし初心者君はまだ苦しそうでこれはアバラが折れていると思い
何処かに刺さっていないかをチェック。何とか息も出来るようになっている。
内出血も無さそうなので休憩後、降りる事に30分休憩をし、初心者君に私の
ダイネーぜを着せ、ウエアーで胸をきつく固定し歩いて下に。
40分ほどかかる
やっとテントまで辿り着き、ショップのスタッフに病院へ搬送の支持。
ところがスタッフが少なく暗い。
何と他の常連さんがAコースで大クラッシュして動けないとの事。
一緒にツアーで来ていたドクターが飛んで行っているしスタッフも何人か同行したとの事。
はぁ〜どっと疲れた
常連さんは鎖骨骨折、2人の怪我人が出てしまった。
とにかく疲れました。
もう書くのも疲れてきましたが、その後解った事ですが、初心者君はダートはじめて
だったそうです。マシンがそれなりに見えたのは通勤に使っていた為でした。
ツアーの最後、我々に何度も頭を下げていました。
とほほ・・・楽しみにしていた1日が...でしたが、こればかりは仕方有りません
初心者君は若いので直ぐに怪我も治ると思います。
いろんな意味でTJさんのアドバイスを実感した1日でした。
会社の友人はすっかり、怖気付いてしまっていました。
TJさん、一緒に走りに行きましょう・・・・
是非、誘ってください。
A
ということでした。
A氏は普段からバイクに親しんでおり、ダウンヒルは初めてだけれど事前に情報を
得てフルプロテクションにするなど危険なスポーツであると充分に認識して、
続けるかどうか分からないスポーツに、安全にかなりの金額を投資しました。
一方、怪我をされた方は通勤でしか乗っておらずダートは初めて。
簡単なプロテクターで取りあえず体験したかったって感じですね。
Bコースの下はパノラマで一番危ないところのひとつです。
初めての方やハードテールの方はB−Cコースが楽しめると思います。
自転車に乗せられてるって言うのも危ない兆候です。
自分のテクニックの範疇を超えてスピードが出てしまい、
いざという時に身体がついてきません。
また、鎖骨を骨折されたお店の常連さんは、たまたまTJのリンク先の方で
そのページを見るとしきりに反省をしていました。ブレスガードはつけていなかったようです。
バイクコントロールに長けておられる方なのに転んでしまうダウンヒル。
結局ダウンヒルはもうやらないと宣言してしまいました。
DHは本当に危険なので、充分に理解したうえで楽しんでください。
バイクをグレードアップする前に、プロテクターを買いましょう。
モトクロス用のなら結構安売りしていたりします。
ある程度の安全はお金で買えるものです。
初心者だからとか、ハードテールだからとか、
それらが一番転んでしまう確率が高いのです。
だからこそ、安全装備はしっかりと執るべきだと私は思います。
怪我を最小限に抑えることが出来ます。
少し敷居が高く感じられる方もいると思いますが、
スポーツって自動車でもアメフトでも野球でも、
なんでも同じで、危険度に見合った装備はマストですよね。
ダウンヒルにはそれだけの危険が伴うということを理解したうえで
楽しんでゆこうではありませんか。
あくまでも自分のペースで...