サスペンションを知る

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ディスク編



H口君のディスク編を補足します。
二個一って感じで読んでください。

(MTBマガジンも読んでね!重複しないように書いてます)

そうそう、箱根ダウンヒルの後で風呂に入っていっぱい引っ掛けながら
書いてるから、支離滅裂かも。


本題


ブレーキって運動エネルギーを熱に換えて大気に放出する仕事を行います。

貴方がブレーキをかける度に地球温暖化が加速するのです。
今すぐ握るのを止めないと大変な事になってしまうぞ!!




シマノやヘイズのディスクには魅惑の穴が開いてます。


パッド君はキャリパーの中でぎゅっとヘイズ姉さんをはさみ続けます。


あつく   あつく


向こうの方からヘイズおねえたまの大きな穴が迫ってきました。


力を込めすぎたパッド君は穴で一休み。一時冷却モードです。


ところがどっこいヘイズおねえたまにはたくさんの穴がありました。
穴の端っこはぴんぴんに尖ってます。

パッド君はあれれっと一皮そがれてしまいました。

一皮向けたパッド君はさらにぎゅっとヘイズおねえたまに押し付けます。


オネエたま、たまらず <キー>と声を上げて...


ばキッ!!!!!


ディスク穴の役目は

軽量化
効き向上
パッド粉のお掃除
冷却効果
見た目(FOESとか)
ETC

もちろん穴なしのソリッドや溝だけとか、溝や穴の形状にも色々あります。

熱を入れてよく効くパッドにはソリッド(穴なし)とか、
熱に弱いタイプにはドリルド(きり穴)とか、
効きを上げるのにはグルーブ(溝)とか

レーシングカーの世界では細かなチューニングを行います。


ついこの間もスープラのAP400mmローターに溝の方向を変えて
コントロール性をあげて、なおかつ溝を外周に突き抜けることで
パッド粉を飛ばしてディスク表面をきれいにするとか

おっと、これは来週テストするんだっけ...

ブレーキ負荷の高いレーシングカーでは、パッドを常に適正温度に
保つように熱量をコントロールします。
同じ製品でも鋳造がいい加減なメーカーのものは
鉄の成分が密でなく軽かったりします。
そういうものは際限なく繰り返される急加熱、急冷に絶えられなくなって
クラックが入り、やがては割れてしまいます。

MTBの場合、それほどの減速Gと質量があるわけではないので
わずか1.75mm程度のディスクで事足りてしまいますから、
蓄熱量まで考える必要はさほどありませんので、軽量化、コントロール性とか
効き重視で穴を開けてゆく方策が採られているようです。

ディスクの材質も大きくかかわってきます。
MTBの多くは、錆等による見た目の問題も含めて
ステンレス製を使いますが、ステンレスにも大きく分けて2種類あります。

それぞれ効きや熱変形、耐食性などを考慮してメーカーは材料を選ぶわけです。

TJの経験から、柔らかいディスク材料は最初のつかみはよいが
表面が荒れやすく、熱変化が大きくすぐに性能ダウンしやすい。

逆に硬い材料は食いつきは悪いけれどディスク表面は
長い間きれいだけれど割れやすい。

レーシングドライバーはペダルが硬いとか柔らかいとかいった表現をします。
パッドやマスターシリンダー径、ぺダルのレバー比や温度
といったあらゆる条件を考慮して、よいとこ取りをしてチューニングしてゆきます。




TJはシマノXTに効きの不足を感じヘイズのディスクに変えることで
1回転あたりのエッジ数が増え、効きは格段に向上しました。

もしかしたら材料の違いからかもしれませんし、シマノのプレスで打ち抜きっぱなし
から来るディスク表面の変化からそう成っているのかもしれません。




話は変わって、パッドにも溝があるのをご存知ですか?
これもディスク同様冷却や効き、磨耗などに深くかかわってきます。

H口君はエッジが効きに効くといっていました。

ディスクを換える前にパッドに溝を切って見るというのも
ひとつの常套手段です。



ディスク径も効きに大きく影響します。
TJ的には大きければ大きいほどよいと思います。

重量増やディスク周速増によるジャイロ効果が旋回性やサスペンションの
運動性能をそこねるといった事もありますが、
こと効きやコントロール性に限って言えばその方が正解です。

パッドを換えて効き過ぎてロックすると言うことが良くあります。
ロックするということはブレーキの仕事量的にはタイヤのグリップを
上回っているということですからグリップをあげてしまえば良いのです。

タイヤを替えるとか、アンチリフトを多く取るとか、リア過重にするとか。
その上で必要ない部分だけを取り除けば性能は格段に向上するはずです。

マスターシリンダー径やブレーキレバーのてこ比とか、ライダーに合わせて細かく
調整できるような部品流通システムが欲しいものですね。

メーカーは自社の製品をリリースするに当たり、ポリシーを持って
発売しています。ゆえに、使う人によっては合わないといったことも起こりうる
ことは多数ですが、規格がある程度統一されている今は
自分流にアレンジすることも容易になってきています。

今回はH口君のMTB研究室に添う形でディスクに焦点を当てて解説しました。
ディスクだけでなく、キャリパーやパッドなど、ブレーキは最も大切なパーツです。
操作する人間の感性に限りなく近づけるセッティングを見つけることで
楽しいダウンヒルライフをエンジョイしてみませんか?


そうそう、ディスクさんがキーキーうるさいときは
パッドのエッジを斜めに削り取ると効果的ですよ!




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